那賀の林業
町有面積の9割以上が森林である那賀町では、古くから杉を主体とした林業生産活動が盛んでしたが、外材輸入などで木材価格は低迷し長らく停滞を続けていました。
そこで町では豊富な森林資源を活用した地域振興を行うため「那賀町林業マスタープラン」を策定し、森林管理サポートセンターや新林産業パークなどを創設。
後継者の確保、高性能機械化、バイオマスタウン構想など、県や様々な関係機関、事業体と連携して林業活性化に向けた事業に取り組んでいます。
その中で「山武者」など若い力で林業を盛り上げようという動きもでてきています。メンバーが中心となり、県や町と企画する「リアル林業体感3DAYS」は那賀町に移住して職業を検討する上で林業をひとつの選択肢として考えることができ、また林業への就業を考えている方には初めの一歩としておすすめのイベントです。
また実際に林業に就業するには町内の林業事業体に就職して技術を学ぶほか、「とくしま林業アカデミー」(徳島市内)で1年間技術を学んでから就業する方法もあります。
那賀町林業従事者会 山武者
約30名の若手林業従事者が事業体の垣根を越え結成。林業技術向上の勉強会やイベント参加などを通して交流を行っています。
山武者作成のポスター
デザインにこだわったポスターで林業の普及を図っています。
新林産業パーク・那賀町林業ビジネスセンター
林業を中心に地域産業をつなぎ、町内外に発信を行う拠点施設として町が相生地区に整備を進めています。中心施設となる那賀町林業ビジネスセンターが平成29年に完成し、町森林管理サポートセンターなど官民様々な林業関係団体を集約。拠点としての役割を担います。敷地内では間伐材などの未利用森林資源を新素材や燃料として活用する研究・開発も進められています。
高性能林業機械の導入
伐採・集材などの作業軽減や効率化を図るため、高性能林業機械の導入や検証を進め、オペレーターも育成しています。
ドローンによる林業実証実験
徳島県版ドローン特区であることを活かし、架線作業や苗の運搬などの実証実験で林業への応用を図っています。
リアル林業体感3DAYS
伐採や重機の運転などを実際に体験できるツアー。移住や就業に関する相談会も開催されます。(年1回開催)
那賀高等学校森林クリエイト科
普通科に加え森林に特化したカリキュラムで地方創生の担い手を育成する学科を新設。林業の未来を担う後継者の育成が期待されます。
伝統と革新、高品質の加工体制をめざして
伝統的な製材品・木工品から先進的なバイオマス製品まで、高品質な製品販売により木材の利活用を推進しています。
徳島で林業を学ぶには
とくしま林業アカデミー(徳島市川内町)
公益社団法人徳島森林づくり推進機構が運営する研修機関。1年間で、林業に必要な知識、実践的な技術を習得することができます。(研修料無料)
【緑の青年就業準備給付金制度】
上記研修を終了された方が林業に就業する場合は月額12.5万円の給付金制度があります。(支給対象45歳未満)