生井 吉郎さん(2020年8月インタビュー)
研究用の抗体を販売する外資系企業の日本法人で社長を務めていた。
会社を早期退職後、2018年に埼玉県から移住。
那賀町に来たのは、剣山スーパー林道へバイクでツーリングに来たのが1番最初です。
バイクに乗る人なら多くの人が知っている剣山スーパー林道を自分も走りに。あんなに長い未舗装道が今も残っているのは珍しいよね。(全長87.7㎞で日本一の林道です!:担当者)
那賀町と言えば「山深いところ」「スーパー林道があるところ」くらいの印象しかなかったです。でも何度か那賀町に来ている内に、都会にはないこの山深さがいいなと感じるようになりました。「山で暮らすのもいいかも。」って。
退職してまず最初に、日本各地を回ることにしました。日本全国津々浦々。それは、移住先を探す旅でもありました。移住先を考えたとき、埼玉県川越市で生まれ育ったわたしはとにかく雪が降らないところで暮らすと心に決めていました!(寒いのがいやだったので)
全国を回ったとき、那賀町は住みやすいかもと思ったんだよね。暮らしている人が優しそうだなって感じていたので。
もちろん、以前のようにコンビニへフラッと行くことはできないです。でも冷蔵庫もあるし、週に一度の買い出しに行けばあとは近くでまかなえるので問題ないですよ。ネットショッピングも比較的早く届くし、不便と言えば不便だけど、快適だよ。
(インタビュー中に前日注文したAmazonが届いていました)
山や川などの自然が近くてすぐにアクセスできるので、移住してきてからは写真や絵を始めました。地下足袋王子こと平井さんに写真のことを教えてもらって、星空を撮ることにはまっています。難しいけどすごい綺麗でね。移住してからも剣山スーパー林道にあるファガスの森によく行くんだけど、デッキから見える雲早山の景色がオススメです。山の稜線、雲、グラデーションがオペラ座のようで『ガルニエ』って名前を私が勝手につけています。ぜひ休憩に行ってみてください。
たくさんある時間の中で、都会ではできない経験を満喫しています。
今度はまだ観たことがない人形浄瑠璃を見に行くことを楽しみにしています。
那賀町での田舎暮らしを、笑顔でお話してくださった生井さん。
楽しそうにお話ししてくださる生井さんを見て、もっとたくさんの方に那賀町の魅力を知って欲しいなと思いました。