もんてこい丹生谷とは

「活動のきっかけ」

集合写真

平成17年3月1日, 鷲敷町・相生町・上那賀町・木沢村・木頭村の丹生谷(にゅうだに)5町村が合併して「那賀町」が誕生しました。

合併当時11,893人いた人口も現在では約9,600人まで減少し、20年後には人口が約半分になると試算されています。このままでは、限界集落が増え続け、山林や田畑は荒廃し、ふるさと・丹生谷が消えてしまうかもしれません。

平成20年4月、ノンフィクション作家・荘田智彦氏が過疎・高齢化の町で活動する保健師の取材で那賀町を訪れました。元気に朝から保健センターに通い筋トレや健康体操に勤しむ高齢者の方々に健康づくりの目的を質問したところ、即座に「ぴんぴんころり」という答えが返ってきた反面、「息子さん達は帰って来ないのですか?」という質問には、息子達は「帰りたいけど仕事がないから帰れない、山や畑もいらない」と答えが返ってきました。盆や正月にもほどんど帰ってこない・・・ 丹生谷に住む高齢者達はふるさとを出て行った子供達に「もんてこい」とは自ら言えない状況でした。

そんな現状を見た荘田氏が、「帰ってこないなら、こっちからネギでもしょって、東京の息子のところへ押しかけて行こうよ」と提案したことがきっかけとなり、保健師が中心となって「もんてこい丹生谷運営委員会」を立ち上げ、翌年6月には、那賀町より大型バス2台にお婆ちゃん達・スタッフが東京・品川に乗り込み、参加者約 300人を集めた「もんてこい丹生谷那賀町祭&中野建吉写真展in品川」を開催しました。

活動目的

「もんてこい」=戻ってきて
「丹生谷」=那賀町の古くからの地域名

「もんてこい」を合言葉に、町出身者へふるさと回帰を働きかけ、町民にはふるさとの良さを再確認してもらい、那賀町を活性化することを目的とする。

基本方針

  1. もんてこい丹生谷運営委員会は、町民の団結力を高め、全国に「もんてこい」を発信していくために活動を継続していきます。
  2. もんてこいミュージカルを通して後続社会を築いていくための意識付けを図っていきます。
  3. 卒業後、就職先をどこにするか、が分かれ目になるので、那賀町も選択肢になるための具体的な施策を官民一体となり企画検討していきます。
  4. 那賀町の伝統芸能、人形浄瑠璃や特産品をPRして行きます。

活動内容

  • 郷土料理や阿波踊りでおもてなしを行い、「ふるさと丹生谷」を東京品川・大阪に届けた「那賀町祭」の開催
  • 地域住民が主体となり、自分達の声でふるさとの窮状や想い、未来への希望を伝える「もんてこいミュージカル」の公演
  • 町外在住出身者と那賀町を繋ぐ活動(facebook、郵送等による情報発信、ふるさと会の設立等)
  • 町内活性化の為の活動(ふるさとギフトセット等による特産品の販路拡大、町内における諸活動)など

活動歴

平成20年 荘田氏が取材のに来町、もんてこい丹生谷運営委員会発足
東京でのふるさと交流会開催に向けた準備を始める
平成21年 「もんてこい丹生谷那賀町祭&中野建吉写真展in品川」開催 参加者約 300人
東京でご活躍されている那賀町出身者の方々にふるさとの窮状を訴え、昔懐かしいふるさとの風景やふるさとの声、ふるさとの味を思い出してほしい。そして「もんてこい」と言いたくても言えなかった老親達の心を伝えるためにビデオレター、那賀町在住の写真家・故中野建吉氏の写真展、郷土料理、もんてこいュージカル、阿波おどりを、那賀町より大型バス2台にお婆ちゃん達・スタッフが乗り込み、東京・品川に届けました。
平成22年 もんてこい丹生谷那賀町祭&中野建吉写真展in那賀町」開催 参加者約350人
平成23年 「もんてこい丹生谷那賀町祭&中野建吉写真展in大阪」開催 参加者約360人
平成24年 「もんてこい丹生谷那賀町祭&中野建吉写真展in品川」開催 参加者250人
平成25年 町内3か所、佐那河内村で「もんてこいミュージカル」公演、那賀町近畿ふるさと会設立準備会発足、お盆の時期にもんてこい里帰り応援企画を実施、ふるさと応援丹生谷お中元セットを実施。

「那賀町祭」の模様

  • 「那賀町祭」の模様
  • 「那賀町祭」の模様
  • 「那賀町祭」の模様
  • 「那賀町祭」の模様
  • 「那賀町祭」の模様
  • 「那賀町祭」の模様

 

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