就任のご挨拶
もっと住みやすい、働きやすい那賀町へ

このたびの統一地方選挙において、町民の皆様、各方面からの御支援を賜り、那賀町長に就任させていただきました。改めて職責の重大さと那賀町の課題解決に向けての決意を実感しております。この課題解決に向けて、議会議員の皆様、職員の皆様とともに全力で取り組んで参りますので、町民の皆様のご協力、お力添えを心からお願い申し上げます。
この5月8日より、新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、これまでの「2類相当」から季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行しました。「コロナ禍」と呼ばれ、法律により行動制限が求められた時期もありましたが、社会・経済活動の正常化に向けた一つの区切りとなりました。町内においても、国の動向をしっかりと注視しつつ、町としての対応もしっかり行って参りますので、町民の皆様におかれましても、改めて感染症対策と社会・経済活動の両立をお願い申し上げます。
さて、私がスローガンとして掲げましたのは「もっと住みやすい、働きやすい那賀町へ」です。全国的に人口減少となる状況において、少しでも抑制していくためには、今那賀町にお住まいの方々が、「住みやすい」ともっと感じていただくこと、那賀町で働いている方が「働きやすい」ともっと感じていただくことが重要だと強く感じております。その実感を強力に発信することで、交流人口や移住人口の増加につなげて参ります。
そのためには、医療・介護体制の維持・充実、子育て、教育環境の整備、農林業の振興による農地、森林の適正保全、防災対策としてのインフラ整備、那賀町文化の伝承など多岐にわたります。那賀町単独でできること、周辺市町村とともに行うこと、国、県の協力を頂くこと、民間との協力関係を築くことなど、効率的に実施して参ります。
今、国が進めている施策に「DX(デジタルトランスフォーメーション)」と「GX(グリーントランスフォーメーション)」があります。「DX」はデジタル技術を発展、駆使して人々の生活をよりよくしていくことで「GX」は経済、産業の発展を化石燃料に頼るのではなく、クリーンエネルギーを主とした社会システムへの変革を目指すものです。
那賀町の面積は広く、その中でも森林が95%を占め那賀川水系の水資源もあります。地球温暖化対策の1つであるカーボンニュートラルを基軸としたグリーン戦略の適地であると考えます。この豊富な自然資源を有効活用、最適化することで那賀町を更に活性化できれば、と考えております。
また「DX」を推進することは、特に医療、教育に有効であるほか、那賀町の魅力発信にも大いに役立つと考え、国の施策の動向を注視し、民間との連携も含めて推進して参りますので、皆様の御意見も幅広くお聞かせいただければと思います。
結びといたしまして、今後のご指導・ご鞭撻、をお願い申し上げ、併せて皆様のご健康・ご多幸と御活躍をお祈りし、就任のご挨拶とさせていただきます。
令和5年4月26日
那賀町長 橋本 浩志
更新日:2025年01月30日