令和2年10月1日から定期予防接種となります。(対象:令和2年8月1日生まれ~)
ロタウイルスに感染すると
ロタウイルスによる胃腸炎(急性胃腸炎)は短時間における激しい下痢が主な症状で、その他、嘔吐、腹痛、発熱を認めます。ときに脱水、けいれん、肝機能異常、腎不全、脳症等を合併します。
生後3ヶ月までは、母体由来の免疫によって感染しても症状が出ないか、症状があっても軽く済みますが、生後3ヶ月以降に初感染すると重症化しやすくなります。
ワクチン接種の効果
ロタウイルス胃腸炎は初回の感染が最も重症化します。1度感染しただけでは免疫が不完全であるため、再感染を完全に予防することはできません。
この特徴を利用して、自然感染する前にワクチンを接種し、初感染時の重症化を予防することを目的としています。
両ワクチンとも、ロタウイルス感染による胃腸炎を約80%予防し、重症ロタウイルス感染症の約95%を予防する効果があります。
対象者
生後6週から生後24週(1価)/32週(5価)まで
※ 標準的な接種期間は生後2ヶ月に至った時から
予防接種ができない場合
次に事項に該当する方は、ロタウイルスワクチンの予防接種をすることが不適当であり、接種することはできません。
- 腸重積症の発症を高める可能性のある未治療の先天性消化管障害(メッケル憩室 等)がある方
- 腸重積症の既往がある方
- 重症複合型免疫不全症(SCID)を有する方
接種回数・接種間隔
ロタリックス(1価) | ロタテック(5価) | |
1回目 | 生後6週から(標準は生後2ヶ月から) | 左に同じ |
2回目 | 1回目から27日以上の間隔をあける | 左に同じ |
3回目 |
×(2回接種で完了) |
2回目から27日以上の間隔をあける |
※ 初回は「14週6日まで」に接種すること
接種に関する注意点
予防接種の直前(30分以内)は、接種後の吐き出しを避けるために、授乳を控えることをおすすめします。もし、吐き出してしまっても、再接種は行いません。
また、予防接種後1週間程度はワクチンウイルスが便中に排泄されます。二次感染を予防するために、おむつ交換後には、石鹸で手洗いする等の注意が必要です。
初回接種後1週間は腸重積症(副反応)に注意しましょう。(初回及び2回目の接種後、21日間は体調の変化に十分注意してください。)もし、次のような様子が1つでも見られるときは、速やかに医師の診察を受けましょう。
- 突然激しく泣く
- 便に血が混じる
- 機嫌が良かったり不機嫌になったりを繰り返す
- 嘔吐を繰り返す
- ぐったりして顔色が悪い
予防接種費用
無料(定期接種期間内の場合)
予防接種実施医療機関
那賀町内の医療機関(令和5年4月1日現在)
医療機関名 | 電話番号 | 備考 |
わだ内科 | 62-3311 | |
山本医院 | 62-3577 | 子宮頸がんワクチンのみ |
日野谷診療所 | 62-0073 | |
上那賀病院 | 66-0211 | |
木沢診療所 | 65-2409 | |
木頭診療所 | 68-2102 |
那賀町外の医療機関についてはこちら 定期予防接種医療機関 R5.6.1現在 (PDF 345KB)
出典:厚生労働省ホームページ
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html)
出典:予防接種と子どもの健康