「公共交通をみんなで考える会」を開催しました

※「公共交通をみんなで考える会」は終了しました。
地域公共交通再編のための調査事業について
現在、那賀町の公共交通は、近年の人口減少や少子高齢化を背景とした人口構造や社会情勢の変化により、どの交通形態も「交通空白」をカバーしきれていない状況です。
町では現在、こうした様々な交通課題の解決と再編に向けて、国の採択を受けて調査事業を行っています。
その一環として、町民の皆様を対象にグループワーク形式での住民座談会を、次の通り上流域と下流域の2回に分けて開催いたしました。
| 開催日 | 場所 | 参加地区 | 参加者 |
| 10月22日(水曜日) | 上那賀合同出張所 | 上那賀・木沢・木頭地区 | 30名 |
| 10月29日(水曜日) | 相生林業ビジネスセンター | 鷲敷・相生地区 | 25名 |
それぞれの地区にお住まいの町民の方、あわせて55名の皆様にご参加いただきました。
町の公共交通にかかる現状と課題について共有したあと、各班ごとに普段の移動手段や目的先、ルート、その他交通施策について卓上に用意した地図に意見等を出し合い、気づいたことなど書き込んでいただきました。
座談会の様子【10/22上那賀合同出張所】

多くの方に参加いただきました

松村教授による問題提起

町営バスなど現状について説明

グループワークの様子

グループワークで出た意見を集約し、実態に沿った移動ルートや目的地の傾向、交通課題などを書き込んだ唯一無二の地図となり、調査を進める上での貴重な資料となりました。
座談会の様子【10/29相生林業ビジネスセンター】

公共交通問題を考える

グループワークの様子

交通課題について住民の皆様と共有

皆さん真剣に取り組んでいただきました。

下流域(鷲敷・相生地区)対象の住民座談会でも前回と同様にグループワークで出た意見を集約し、実態に沿った移動ルートや目的地の傾向、交通課題などを書き込んでいただきました。
上流域とは移動範囲に違いが見られるなど、様々な気づきがあり調査を進める上で、こちらも貴重な資料となりました。
それぞれの座談会を通じて参加者からいただいたご意見など
【上流域】
・ボランティアタクシーの範囲を広げてほしい。自己負担額(運賃)が大きくなってもかまわない。
・バス事業費にかかる予算が大きく、効率も悪いのでボランティアタクシーに予算を割いてほしい。
・数年後、免許を返納しなくてはいけなくなった時に通院に不安がある。
・そもそも町が行う(もしくは民間も含めて)事業がわかりづらい。制度の周知方法を工夫してほしい。
・町営バスの路線がどこを走っているのか知らない。時刻表掲示など改善してほしい
・町外へ用事があり出て行く頻度が高めなので、町内へつなぐルートは改善・確保してほしい。
・住居や病院、金融などのサービスを集約化し、移動する必要がないような住まいがあれば高齢になって自分で移動できなくなっても安心して暮らせるのではないか。交通サービスだけではなく、平行して整備していくことが大事である。
・ボランティアタクシーの運行にかかる費用はどのくらいか?
(回答)→上那賀ボランティアタクシーで、R6.10~R7.3までの運行にかかった費用は 1,741,870円でした(車両購入代含む)
【下流域】
・通院などでバスを使うことがあるが乗り継ぎの待ち時間が長く、1時間くらい待たされた。改善して欲しい。
・バス券など色々な交通サービスがあるのは聞いたことがあるが具体的なサービス内容までは知らない。町からもっと情報発信をすべきでは。
・町営バスの竹ヶ谷線は、今も利用している人がいるので路線を残して欲しい。
・路線上であれば、どこでも乗れるフリー乗降にしてはどうか。
・買い物などで町外へ行くことは少なく用事は町内で済ますことが多い。バスを使う時は日野谷診療所へ行くときぐらい。
・阿南市内の高校へ通う孫がいるが、部活などの時間にあったバスがないので不便。
・バス停まで200m以上の距離があると「遠い」と感じる。
・通院や買い物などの事由で上流域へ行くことはない。
再編に向けて今後の取り組みについて
上流域と下流域、それぞれ2週に分けて参加いただいた町民の皆様には、公共交通再編に向けての調査事業にご協力いただき、ありがとうございました。
町は、これまでの調査によって得られたデータを元に交通課題の整理・分析を行い、町全体の公共交通の再編に向けスピード感をもって進めて参ります。
住民の皆様には、調査結果の公表とあわせ町から交通再編案を提示できるようになりましたら住民説明会等で、あらためて説明をさせていただきます。
この記事に関するお問い合わせ先
住民課
電話番号:0884-62-1194
メールアドレス:jumin@naka.i-tokushima.jp




更新日:2025年11月04日