「もんてこい丹生谷」では、「劇団もんてこい丹生谷ミュージカル」に取り組んでいます。70代のお婆ちゃんから小学生までの幅広い年代の地域住民が出演・裏方を担当していて、自分達の声でふるさとの窮状や想い、未来への希望を伝えています。
地元のお婆ちゃん達から小中学生、主婦、農家・会社員・自営業、役場職員などの様々な仕事を持った方々が出演・裏方を担当しており、一丸となって舞台を創るという経験を共有しています。練習の休憩中にお婆ちゃん達が昔の丹生谷の様子を話して下さったり、それぞれがふるさとに対する想いを語ったり、地域内で多世代が交流する機会が減っているなかで、とても貴重な経験です。
2016年那賀町もんてこい祭り
平成28年11月22日(土)旧桜谷小学校にて「那賀町もんてこい祭り~第5回もんてこい丹生谷那賀町祭&中野建吉写真展in那賀~」が開催されました。
劇団もんてこい丹生谷、もんてこいキッズ、あすなろ作業所のスタッフで「未来へつなぐもんてこい~子どもたちからのメッセージ」をタイトルに約20分のショートミュージカルを披露しました。
みんなの声が体育館に響き渡り、最後は来場者の方も一緒に、テーマソングである「もんてこいの歌」を熱唱しました。
もんてこいの歌
もんてこいの歌
作詞 蔭岡 美恵
作曲 蔭岡 みく
編曲 永井 淳
おまえは旅立ち 俺はここに残った
山はうつろい 風が季節を運ぶ
季節が何度めぐっても 何も変わらず
時がよみがえるように
かならず俺たち ここで守っているから
もんてこい このふるさとに
まぶたを閉じれば ふわり浮かんでくる
幼い日々の 我が家のあの幸せ
遠くに去った今も こころの中に
いつもあるふるさと
いつか帰りたい あのぬくもりの中に
きっと戻る いのちのふるさと
どんなに時がたっても 忘れはしない
生まれ育ったふるさとを
いつか帰りたい あのぬくもりの中に
きっと戻る いのちのふるさと
かならず俺たち ここで守っているから
もんてこい このふるさとに
ミュージカル2013那賀町ツアー
2013年11月には、「劇団もんてこい丹生谷ミュージカル2013那賀町ツアー
を開催し、那賀町内3地区、佐那河内村にて公演を開催しました。
2013 那賀町ツアーを終えて
劇団もんてこい丹性谷 座長 蔭岡美恵
昨年11月、那賀町ツアーを開催した折、千人を超える方々に足を運んでいただきまして、誠にありがとうございました。
私たち劇団もんてこい丹性谷は「もんてこい丹性谷運営委員会」の活動のなかで、そのメッセージを伝えるための手段として誕生し、これまでに東京や大阪・町内で4つの作品を上演してきました。それらは、ふるさとを背景に、町の魅力やつなぐべき大切なものを縦糸に、親が子を想い子が親を慕う心を横糸に紡いだ作品でした。
ふり返れば今回のツアーは、ご覧いただいたお客様のあたたかい心が舞台を包み、会場全体が優しさのエネルギーで充たされていたように思います。それは、4カ所とも出演頂いた地元の子供たちの力も大きく、その数は約50人。その50人の子供たちの遺伝子には、ふるさとを愛する気持ちが組み込まれたと信じています。
私たちのメッセージを受けとめてくださった皆様、おひとりひとり人の力がこれからの町を創っていくことを希望し、簡単ではありますがお礼のご挨拶とさせていただきます。
本当にありがとうございました。
公演来場者アンケートより
- 大変感動しました。那賀町のよさを改めて感じました。息子に、帰ってこいよと言いたい気持ちになりました。(50代女性 相生)
- 私の地域は今年初めてお祭りの余興がありませんでした。地元の人達が次世代に伝える秋祭りの楽しさ、大切さを感じました。来年は復活させてみようかと思いました。(50代女性 相生)
- 那賀町に生まれ育っているのに忘れかけていたものを思い出させてくれて、ありがとう。(60代女性 相生)
- 私も上那賀の出身です。これからも少しずつこちらへ帰って来る機会を増やそうと思います。(40代女性 小松島市)
- 大変元気をもらえるミュージカルでした。どことも山村では抱える問題ですが、自分も含め若い者が、ともにふるさとを活性化させていくよう本気で考えていかなければなりません。今日はそのことについて真剣に考える機会となりました。(50代女性 上那賀)
- 過疎の町村を勇気付けてくれるミュージカル。涙を流しながら見せて頂きました。(70代女性 佐那河内村)
- 息子は成人以来、都会に出て働いている。退職後はふるさとに帰ってもらい、のんびり老後を一緒に暮らしたい。感動をありがとう。(80代女性 鷲敷)