肺炎球菌感染症とは
肺炎球菌感染症は、肺炎球菌という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満で発生し、特に乳幼児で発生に注意が必要です。肺炎球菌感染症の中には、肺炎、髄膜炎、中耳炎などがあります。特に髄膜炎をきたした場合には2%の子どもが亡くなり、生存した子どもの10%に難聴、精神発達遅滞、四肢麻痺、てんかんなどの後遺症を残すとい言われています。
ワクチン接種の効果
肺炎球菌には、90以上の種類があり、それぞれ特徴が異なります。ワクチンには特に重篤な肺炎球菌感染症を引き起こすことの多い、肺炎球菌の成分が含まれており、主にこれらに対して予防効果を発揮します。
小児の肺炎球菌による髄膜炎は、2008~2010年は10万人(5歳未満)あたり約2.8人が罹患していましたが、ワクチンが普及した2012年には、約0.8人と、73%の患者減少が見られています。
対象者
生後2ヶ月から生後60ヶ月に至るまでの間にある者
標準的な接種期間は、初回接種開始は生後2ヶ月から生後7ヶ月に至るまで。
追加接種は、初回接種終了後60日以上の間隔をおいて生後12ヶ月から生後15ヶ月に至るまで
接種回数・接種間隔
初回接種 | 1回目:生後2ヶ月から接種可能 |
2回目:1回目から27日以上の間隔を空けて接種する | |
3回目:2回目から27日以上の間隔を空けて接種する | |
追加接種 | 初回接種3回目終了後60日以上の間隔をおいて、生後12ヶ月に至った日以降において、1回接種する |
初回接種 | 1回目:生後12ヶ月までに接種する |
2回目:1回目から27日以上の間隔を空けて接種する | |
追加接種 | 初回接種2回目終了後60日以上の間隔をおいて、生後12ヶ月に至った日以降において、1回接種する |
1回目 | 生後24ヶ月までに接種する |
2回目 | 1回目から60日以上の間隔を空けて接種する |
1回 | 60ヶ月(5歳)までに接種する |
予防接種費用
無料(定期接種期間内の場合)
予防接種実施医療機関
下記をご参照ください
出典:厚生労働省ホームページ
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/index.html