過去ホームページに掲載していました「那賀町花だより」から、那賀町に咲く花をご紹介します。
sorry no photo | イワザクラ サクラソウ科 |
絶滅危惧1類・山地の岩場に生える多年草。 葉の緑は浅く裂け、長い柄がある。 4月下旬ごろ、葉の間から花茎を立て、紅紫色の花を3~4個つける。 希少価値は非常に高く、那賀町内でも極わずかの場所で確認されている。 開花時期にアメゴの釣り人に発見される場合が多い。 |
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sorry no photo | フサザクラ フサザクラ科 |
山の渓側に生える落葉高木。 葉は互生し、細長い柄があって、広卵形かまたはへん円形で、先は急に尾状にとがり、ふちには不ぞろいの鋭いきょ歯がある。 3月頃葉に先だって短枝上に花を群生する。線形で暗紅色のやくが特に目立つ。 その名は群生するその花に基づくもので、葉の形がクワに似ているので、タニグワともいう。 |
sorry no photo | ムラサキシキブ クマツヅラ科 |
落葉低木で山地に多い。 若枝には灰白色の星状軟毛を密生する。 葉は対生し、長だ円状皮針形で、先端は鋭くとがり、縁にきょ歯があり、両面に軟毛を密生する。 夏、葉のつけ根に集散花序をつくり、淡紫色の小さな花をつける。 果実は球形で熟して紫色となる。 ムラサキシキブはヤブムラサキに似て全面に毛がないので区別できる。 |
sorry no photo | マユミ ニシシギ科 |
落葉の低木、または小高木で山地に生える。 葉は対生し、長だ円形か倒卵状だ円形で、先はとがり、辺に細かいきょ歯がある。 初夏、2年枝から長い柄を出し、集散花序をつくって緑白色の花を開く。 果実は倒三角状心形で4稜があり、熟すと淡紅色となって4裂し、赤い種子を露出する。 |
sorry no photo | ブナノキ ブナ科 |
落葉高木。 冷温帯を代表する指標植物で、海抜1000mくらいから出現し、落葉広葉樹林をつくる。 1600mくらいからは針葉樹林へと移行する。一般にブナ帯の名で知られ、動物の重要な生息地となるばかりでなく、水源養成林としても重要な公益的機能をもつ。 |
sorry no photo | ヒオオギ アヤメ科 |
山地の草原に生える多年生草木。 茎は高さ50~100cmで、葉は広い剣型。8~9月ごろ、茎の先が分裂し、その枝先に数花つける。花は黄赤色で、内面に濃い暗紅点を密につける。 桧扇は葉の出方が桧のうす板つくった扇の形に似ているのでいう。また、この黒い種子をヌバ玉、またはウバ玉という。 |
sorry no photo | ホタルブクロ キキョウ科 |
山地の日当たりのよい林側に普通な多年草。 茎は高さ40~50cm、花期は7~8月。茎は上部に白色で、濃い紅紫色の斑点のある鐘形の花を開く。 この名は子供が花の中にホタルを入れて遊ぶことからいい、また、火垂とはちょうちんのことで、この花がちょうちんに似るのでいう。花の色が淡紅紫色のものをムラサキホタルブクロという。 特に剣山周辺の山麓に多い。 |
sorry no photo | ヒメユリ ユリ科 |
ヒメユリは、山地の林側に生える多年草で、地中に鱗茎をもっています。 茎は高さ30~100cmで、細い茎を多数互生し、夏、茎頂に朱赤色の花を2~3個つけ、上向きに開きます。 以前は広い地域に分布していましたが、現在その数は少なく、徳島県では絶滅危惧1類に指定されています。 |
アカショウビン ブッポウソウ目カワセミ科 |
町に咲く花番外編として、アカショウビン(鳥)を紹介します。 アカショウビンは、ブッポウソウ目・カワセミ科に分類される鳥です。 体長は25cmほどで、名の通り体の大部分の羽毛が赤褐色で、くちばしと足も赤く、目は黒です。 写真は、剣山スーパー林道において撮影されたものです |
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sorry no photo | ヒマワリ (科属)キク科 |
ヒマワリは、キク科の一年草です。 近年、バイオマスエネルギーの一つであるバイオディーゼルの原料として注目されていますが、那賀町内では相生地区を中心に14戸の栽培農家が約2ヘクタールでハウス栽培により「サンリッチ・オレンジ」、「レモン」「パイン」などの品種を栽培しています。 年間約59万本が生産され切り花用として京阪神方面へ出荷されています。 |
sorry no photo | シャクヤク (科属)ボタン科ボタン属 |
シャクヤクは、ボタン科耐寒性の多年草です。 花色は、白、桃、赤が一般的ですが他の品種もあり、花形は、一重、八重、万重など様々なタイプがあります。 那賀町内では相生地区を中心に68戸の栽培農家で、ハウス・露地とも和芍では「さつき」洋芍では「ルーズベルト」などの品種を栽培しており、年間約55万本が京阪神方面へ出荷されています。 |
sorry no photo | ロウバイ (科属)ロウバイ科ロウバイ属 |
ロウバイは、ロウバイ科ロウバイ属の落葉広葉低木で、真冬に花を咲かせる数少ない花木の1つです。 1月から2月にかけて黄色い花を付け、花の香りが強いのが特徴です。 那賀町内でも、気温が低く寒い日が続いていますが、ロウバイの花が少しずつ咲きはじめています。 |
sorry no photo | ハボタン (科属)アブラナ科 |
ハボタンは、アブラナ科の多年草で、花の少ない冬期に栽培され葉を楽しむことができる鑑葉植物です。 町内では、11戸の農家でハウス栽培により約7万本のハボタンが栽培され、正月の飾り用や切り花用などとして主に京阪神方面に出荷されています。 |
ダイモンジソウ (科属)ユキノシタ科 |
徳島県絶滅危惧1類に指定。 山地の沢などの湿った岩に生える多年草。花の形が「大」の字に似ていることから名付けられる。 園芸種にはピンクなどがあるようだが、自然のものは白っぽい花が多い。 花弁は5枚で、上に短い3枚、下に長い2枚の花を付ける。 撮影は11月4日。 |
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クサギ・実 (科属)クマツヅラ科 |
落葉低木で、山野に開く分布する。 葉は長柄をもって対生し、広卵形で先端はとがり、基部はやや丸い。 全体に短毛を密生し、臭気がある。8~9月頃枝先に集散花序をつくって多数の花をつける。 果実は丸く藍色に熟し、紅紫色のがくと対照して美しい。徳島県樹木図鑑から引用。 撮影は10月21日、那賀町川成にて。 |
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ヤマブドウ (科属)ブドウ科 |
ヤマブドウ(実)は、深山に生える落葉のつる植物。茎に長い巻きひげがあり、これで他物にからんで10m~20mの高さに伸びることがある。 葉は角張った円形で、低いとがったきょ歯があり、裏面には茶褐色の綿毛が密に生える。 秋にはよく紅葉し、腋果は葉と対生し、房となって垂れ下がり、熟すると黒くなる。 食用となりツキノワグマの好物といわれる。 (徳島県樹木図鑑より引用)写真は10月2日剣山スーパー林道で撮影されたもの です。 |
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チャボツメレンゲ (科属)ベンケイソウ科 |
チャボツメレンゲ(徳島県絶滅危惧1類に指定)は、山地の岩上に育成する多年草で、写真のように白い花を密集して咲かせる。 花期は7月~9月で、主に四国、九州に分布しているそうだが、いずれの県も絶滅に瀕しているようだ。 写真は9月始め、那賀町内の方が撮影したものである。 |
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キレンゲショウマ (科属)ユキノシタ科 撮影者:平井滋氏 撮影日:8月10日 |
キレンゲショウマは、深山の林内に生える多年生草木。 茎は高さ80cm位、葉は円心形で先がとがり、長い柄をもって対生し、上部のものは茎を抱く。 8月ごろ、茎の先に円錐状の集散花序をつくって黄色の鐘形花を開く。 徳島県内では剣山の一角に群生し、登山者の目を楽しませてくれる。 また、徳島県の絶滅危惧種に指定されており、鹿等による被害防止のため、柵が設置され大切に保護されている。 (徳島県野草図鑑から引用)写真は剣山の群落地で撮影されたものです。 |
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イワタバコ (科属)イワタバコ科イワタバコ属 |
イワタバコは、山の谷間の岩場に生える多年草。 葉は根生し、長い柄があってだ円状卵形。7~8月頃葉の間から1~2本の花茎を出し、先に散形花序をつくって紅紫色の花を開く。 名は岩煙草のことで、岩場に生え、葉がタバコの葉に似ているのでいう。 (徳島県野草図鑑から引用)写真は那賀町木沢岩倉地区の坂州木頭川で撮影されたものです。 |
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ベニドウダン (科属)ツツジ科ドウダンツツジ属 |
ベニドウダンは、ドウダンツツジの仲間の夏緑性の落葉低木で、別名チチブドウダンとも呼ばれています。 主に本州の関東から西、四国、九州の山地斜面に分布しており、花期は5月から6月で、樹高は3m程度です。 葉の基は細く先が広い卵形で、釣鐘型の花冠をつけ、先が鋸歯状になっています。 花色は鮮やかな紅色や淡紅色です。写真は那賀町内の高の瀬山で撮影されたものです。 |
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ヤマアジサイ (科属)ユキノシタ科アジサイ属 |
ヤマアジサイは福島県以西の本州、四国、九州に分布する落葉低木で、別名サワアジサイと呼ばれています。 高さは1m余りで、葉は対生しだ円形です。花は6月中旬から7月にかけて咲き、周辺に4枚の花弁状のがく片を付け、中心部に多数の散房状の花をつけます。 花の色は薄く紅色を帯びるものから白色、紫色、青色のものなど多様です。 撮影は那賀町出羽地区。農村レストランいずりはでは園芸用のヤマアジサイも鑑賞できます。 |
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ミヤコワスレ (科属)キク科ミヤマヨメナ属 |
ミヤコワスレは、キク科ミヤマヨメナ属の日本産園芸品種です。 近年の研究によってミヤマヨメナ属ではなくアスター属であるとの説もあります。 開花時期は5月から6月頃で花色は紫、青、白、ピンクなど多種にわたっています。 那賀町では、例年2月頃から約19戸の栽培農家で大美紅、ハマオトメなどのミヤコワスレが生産され、年間約15万本が京阪神方面へ出荷されています |
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オンツツジ (科属)ツツジ科ツツジ属 |
オンツツジは落葉低木で、低山の各地によくみられる。幹はよく分枝し、高さ2~5m。若枝には褐毛が多い。 葉は枝先に3枚が輪生し、卵円形か広菱円形で、脱落性の長毛がある。 花は他のツツジに後れ、葉と同時かその開じょ後の5月から6月にかけて開く。 花冠は赤色で、上裂片には濃紅色の斑点がある。 (徳島県樹木図鑑より引用)剣山スーパー林道のファガスの森近くにおいて撮影 |
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ミツバツツジ (科属)ツツジ科ツツジ属 |
ミツバツツジは落葉低木で、徳島県内の深山に広く分布する。 幹は高さ2mに達し、よく分枝する。 葉は枝先に3個ずつ輪生する特徴がある。葉身は広卵形で、全体に腺点のほか脱落性の毛がある。 4月ごろ葉の開じょに先立って紅紫色の花を開く。 (徳島県樹木図鑑より引用)那賀町木沢地区槍戸付近において撮影。 |
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桜 ソメイヨシノ (科属)バラ科サクラ属 |
ソメイヨシノは里桜の代表であり、那賀町内においても、公園や街路・河川の堤防など各所に植栽されています。 葉の展開に先立って花が咲くので、花としては大変見応えがあります。 町内相生地区の川口ダム湖周辺など、国道沿線で美しい桜が見られます。 |
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sorry no photo | アセビ (和名)アセビ (科属)ツツジ科アセビ属 |
常緑低木で低山に多い。 幹はよく分枝し、高さ1.5m~3m。 葉は密に互生し、広倒皮針形で先はとがり、革質でふちに鈍きょ歯がある。 早春、枝の先に福総状花序を下垂し、多数の白っぽい花を開く。 よく庭園木とされるが有毒植物。(徳島県樹木図鑑より引用。) 渓流釣りに出かけるとよく見かけられます。 |
sorry no photo | ヤマブキ (和名)山吹 (科属)バラ科ヤマブキ属 |
ヤマブキは、バラ科ヤマブキ属の落葉低木です。 低山地の比較的明るい林の木陰などに群生し、晩春に、山吹色といわれる鮮やかな明るい黄色の花をつけます。 那賀町内では、那賀町木沢地区などでよく見かけられます。 |
sorry no photo | ミツマタ (和名)三椏 (科属)ジンチョウゲ科ミツマタ属 |
ミツマタは、ジンチョウゲ科ミツマタ属の落葉低木です。 中国南部原産で、古くから日本に導入栽培され、主に和紙の原料として知られています。開花時期は早春です。那賀町内では、木頭北川地区などでも見かけられます。 |
フリージア (花名)フリージア (科属)アヤメ科フリージア属 |
フリージアは、アヤメ科フリージア属の半耐寒性の球根植物です。 品種により、甘い香りの強いものなどがあります。 那賀町では、12戸の栽培農家で約16品種、白・黄・紫・ピンク・赤などの様々な色のフリージアが生産されており12月から4月にかけて主に切り花用として、関西市場に出荷されています。 |
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(番外編) 樹氷 剣山 平井滋氏 11月12日撮影 |
町に咲く花番外編として、樹氷の写真をお送りします。 剣山では、先日樹氷が見られました。 気象条件等によりなかなか見られないものです。 紅葉のシーズンも終わりに近づき、これから本格的な冬を迎え剣山スーパー林道沿いでも樹氷がみられる時がありますが、剣山スーパー林道は冬期間通行止めです。 写真によりお楽しみください。 |
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(番外編) 紅葉 剣山スーパー林道 奥槍戸 10月19日撮影 |
町に咲く花番外編として、今年の紅葉の写真をお送りします。 那賀町内のスーパー林道沿線では、いよいよ本格的な紅葉シーズンを迎えました。 見頃は、場所やその年によって様々ですが、概ね早い所で10月中旬から、遅い所で11月中旬にかけて、剣山スーパー林道を中心に紅葉を楽しむことができます。 |
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ホンゴウソウ (花名)ホンゴウソウ (和名)ホンゴウソウ (科属)ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属 |
ホンゴウソウは、ホンゴウソウ科ホンゴウソウ属の多年生の腐生植物です。 7月から10月頃までの間、照葉樹林の林床に生育し、茎は細く直立し、鱗片状で紅紫色の葉をつけます。 非常に小さいため発見するのも難しく、極めてまれな植物です。 近年森林伐採などにより個体数が減少し、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧1B類に指定されています。 写真は那賀町内の山林で撮影されたものです。 |
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アサマリンドウ (花名)アサマリンドウ (和名)朝熊竜胆 (科属)リンドウ科リンドウ属 |
アサマリンドウは、リンドウ科リンドウ属の多年生植物です。 リンドウ属の草丈は種類によって5cmから150cmと様々ですが、ほとんどの種類は25cm以下と小型です。 9月から11月頃に青紫から紫紅色、白色などの花をつけます。リンドウ属の植物は世界中に分布しており世界に500種、日本に13種あると言われています。 写真は那賀町内の剣山スーパー林道で撮影されたものです。 |
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ケイトウ (花名)ケイトウ (和名)鶏頭 (科属)ヒユ科ケイトウ属 |
ケイトウは、ヒユ科ケイトウ属の非耐寒性の一年草です。 7月から10月頃に鮮やかな赤、黄などの炎のような花をつけ、花序が鶏の鶏冠に似ていることから鶏頭と呼ばれています。 那賀町では約100戸の栽培農家でケイトウが生産され、主にお盆、彼岸用の切り花として京阪神方面へ出荷されています。 |
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ショウキラン (花名)ショウキラン (和名)鍾馗蘭 (科属)ラン科ショウキラン属 |
ショウキランは、ラン科の葉緑素を持たない腐正植物で、深山の林下に生えます。 高さ10~25cm程度で、淡い紅色を帯びた直径3cm程の花つけます。 希少価値は高く、写真は、那賀町木沢地区の砥石権現(標高1,374m)で7月上旬に撮影されたものです。 |
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オオヤマレンゲ (花名)オオヤマレンゲ (和名)大山蓮華 (科属)モクレン属 |
オオヤマレンゲは、モクレン科モクレン属落の葉小高木で、直径6cm程度の、大輪で純白の花をつけます。 清楚な美しさはすばらしく、上品で甘いほのかな香りを漂わせています。 希少価値は高く、町内では那賀町木沢地区の樫戸丸(標高1,565.7m)で概ね6月末頃まで、約10本の木々が美しい大山蓮華の花を咲かせてくれます。 |
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あじさい (花名)あじさい (和名)紫陽花 (科属)ユキノシタ科 |
あじさいはユキノシタ科の落葉性低木で、枝先に小花が密に集まって、大きな半球形の花序を形成します。 咲き始めから白色、淡空色、青紫色などと花色を変えていくことから、七変化とも呼ばれています。 開花時期は概ね6月上旬から7月上旬頃までで、那賀町内では、那賀町相生地区のあいあいらんど周辺や川口ダム周辺、町内の国道沿線などで多くのあじさいが鑑賞できます。 |
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ササユリ (花名)ササユリ (和名)笹百合 (科属)ユリ属 |
ササユリはユリ科の多年草で、名前は葉が竹笹に似ていることに由来します。 主に、高原に分布し,林の中や草原などに生えていることが多く、花色は清らかなピンク色で,甘い香りがあります。清楚な姿から、鑑賞価値の高いユリのひとつとされています。 開花時期は5月下旬から6月上旬ですが、那賀町内では、那賀町東尾地区で5月下旬頃まで、那賀町出羽地区の農村レストランいづりはで6月初旬頃まで鑑賞できます。 |
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ドウダンツツジ (花名)ドウダンツツジ (和名)満天星躑躅 (科属)ドウダンツツジ属 |
ドウダンツツジは春の季節、若葉の下に壺型の白い花が吊り下げたようにつきます。 春には花、秋には紅葉が大変美しく鑑賞の対象となります。 那賀町内で見ることができますが、農村レストランいづりはでは、赤い花をつける紅ドウダン、カイナンサラサドウダンなども見ることができます。見頃はドウダンツツジは5月上旬までですが、紅ドウダン、カイナンサラサドウダンともに5月中旬にかけて、観賞できます。 |
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ハンカチノキ (花名)ハンカチノキ (和名)ハンカチノキ (科属)ダヴィディア属 |
ハンカチノキは中国南西部の標高2,000mの高地に自生する一種一属の珍しい樹木です。 ハンカチをつり下げたような花(実際は総苞片という特化した葉)を見ることができます。 希少価値は高く、那賀町では、概ね4月下旬から5月上旬にかけて、相生森林美術館で鑑賞できます。 |
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アケボノツツジ (花名)アケボノツツジ (和名)曙躑躅 (科属)ツツジ属 |
アケボノツツジはツツジ科の落葉広葉樹で、標高1,000m以上の高い山地の岩場や崖地に見られます。 針葉樹の緑の中に鮮やかなピンク色の花が咲き乱れる光景は、絶景です。 鑑賞価値は高く、那賀町では、概ね4月下旬から5月上旬にかけて、剣山(つるぎさん)スーパー林道沿線でアケボノツツジが鑑賞できます。 |
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フクジュソウ (花名)フクジュソウ (和名)福寿草 (科属)キンポウゲ科 |
山地の落葉樹林内に生える多年草です。 葉は細羽状に深裂し、花は葉が展開する前に咲き出します。 一つの茎に1~4個の花をつけ旧暦の新春頃に開花する。 希少価値は高く、那賀町では、木頭北川地区や西三子山などでフクジュソウが鑑賞できます。 |
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ウメバチソウ (花名)ウメバチソウ (和名)梅鉢草 (科属)ウメバチソウ属 |
山野の日当たりのよい湿地に生える多年草。 根生葉は数個が束生し、長い柄がある。葉身は長さ幅とも2~4cmの広卵形で、基部は心形。茎葉は無柄で茎を抱く。 花茎は高さ10~40cm、茎頂に直径2~2.5cmの白色の花を1個上向きに開く。 花弁は5個、雄しべは5個。 花粉を出さない仮雄しべ5個は、先が糸状に12~22裂し、先端に小さい球状の黄色い腺体がつく。 雌しべの柱頭は4裂する。 那賀町では木沢地区(四季美谷温泉付近)などで見られる。 参考文献:山に咲く花(山と渓谷社) |
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シコクブシ (トリカブト) |
やや高い山の林の中に生える多年草。 四国で発見されたトリカブトの仲間ということで、こう呼ばれる。 もともとは、トリカブトの根をとって乾かした生薬をブシ(附子)と呼んだ。 茎は高さ1m余りになり毛はない。 葉は切れ込みが深くて、手のひら状に3全裂し、小さな裂片はさらに細かく裂ける。 茎の先に、青紫色のかぶと状の花を開く。 花は長さ3~4cmある。 花弁のように見えるのはすべてがく片で、花弁は内に包まれる。 |