コブシモドキ

モクレン科の落葉高木。環境省のレッドデータブックでは、野生絶滅種(飼育・栽培下のみで存続している種)、徳島県のレッドデータブックでは絶滅に指定されています。
昭和23年、旧相生町平野の大建の谷において、植物学者の阿部近一・赤澤時之両氏によって1個体のみが発見されました。原木は低木状で、枝は地面をはい、土と接した部分から根がでていたことから「ハイコブシ」の別名もあります。その後にも数回にわたって現地調査が行われましたが現在まで発見にいたっていません。コブシモドキは三倍体であり、花は咲きますが種はできません。幸い阿部氏が挿し木によって栽培していたので絶滅をまぬがれました。現在でも県内で数本しか栽培されていない貴重な植物です。

2007年3月24日

ハンカチノキ

ハンカチノキは、中国西南部(四川、貴州、雲南北部など)の標高約2000㍍の高地に自生する一属一種の珍しい樹木で、ジャイアントパンダなどの発見で名高いフランス人宣教師アルマン・ダヴィッド神父が1869年に発見しました。属名Davidiaは彼の名前にちなんだもので、ハンカチノキが植物界のパンダといわれる所以もここにあります。また中国では「珍稀瀕危植物」のひとつになっている第一級の保護植物です。
この木は、相生森林美術館の開館を記念し、平成5年に植樹されたもので、四月下旬から五月上旬にかけてハンカチを釣り下げたような花(実際は総苞片という特化した葉)を見ることができます。

ダヴィディア属
Davidia involucrata

2007年4月21日撮影
だいぶ白く色づいてきました

4月21日
もう一本の木はまだこれからです

2007年4月26日撮影
白さが増して見頃です

もう1本の木はGWぐらいでしょうか

2007年5月3日撮影
早いほうの木です

2007年5月3日撮影
遅い木も見頃となりました

2008年4月29日撮影

2009年

2010年のハンカチ